【映画】『ラ・ラ・ランド』(La La Land)
ネタバレあります↓↓↓
*****************************
休日にミュージカル映画。それは期待します、夢のような別世界に連れてって~!前評判もすごいし、明日発表のアカデミー賞も史上最多14部門ノミネート!期待!期待!
…面白かったです。冒頭でテンションいきなりMAXだし、エマ・ストーン可愛くて眼福だし、ピンヒールで踊れるのもう羨望だし(ヒール履けない)、かっこいいライアン・ゴスリング初めて観たし(『ラースと、その彼女』は妄想癖の男、『マネー・ショート』はうさん臭い銀行家)。何より夢を追う男女二人っていい、素敵。例え夢が夢で終わったとしても。二人なら頑張れそう。
うん、なので、評判通り堪能しました。本当に。
それで、ここからは、上映中の、心の声に問いかけてみます。「どーだった?」ゾロゾロ出てきました…
●冒頭がMAXだろう。(真顔)
●歌と踊りをちゃんと見たいのだから、カメラそんなにぐるぐる回さなくても!流れるような長回しは確かにかっこいいんだけど、踊りのときは固定してほしー!
●テンションアゲアゲに来てるのだから、もっとアッパーな曲を!後半スローなのが連続して、なんか尻すぼみ感(事前CMで期待値上がりすぎたせいかも)
●口喧嘩で、「君のせいで安定した仕事を選んで…」みたいなこと言ってたけど、そんなシーンあった?(見落としてたらすみませんが)
●オーディション落ち続けの彼女が自分で脚本書いて舞台に上がる、その舞台本番シーンが一個もないとな…どんな劇やりたいのか、とか。後日談で「大女優になりました」って言われても、説得力がいまいち…
どうせひねくれてるよ(Photo:和歌山のパンダ様)
と、まあいろいろひっかかりはありましたが面白かったです、YahooとかFilmarkとか軒並み絶賛のようですが、今後どう評価されていくのか見守りたいですね。明日のアカデミー賞もね
あと『セッション』の鬼先生、この映画でもちょい役なのにすごい存在感。怖い(笑)
婚活 男女の色恋沙汰 それは容赦ない
昨日会った男性の話。忘備録って決めたんだから、ここでつぶさに書こうと思っていたのだけど、なんか書けなかったです。こっそり匿名でレポしてるみたい、そんな自分ちょっとやだなという気分がわいてきてしまって
詳細でなく、もわっとした感じで気持ち整理がてら書くことにします
普通に生きていればわりと平穏な昨今、婚活、ていうか男女の色恋沙汰(色恋沙汰 笑)って、心への負荷のかかり方が結構ありますよね。喜びも大きいけどダメージ率も大きく、アタマを使う率も高く、プライドとかでとりつくろいようもない、容赦ない感じがありますよね。
振られる→悲しい(自分全否定)
浮気される→うそでしょう(ショック、人間不信)
自分は好きでないのに相手に好かれる→どうやって断わろう(良心の呵責)
もう一回会いたい→自分からメールするのはどうか(プライドを捨てるべきか)
セックスしたい→やり逃げされたらどうしよう
子供産めない→あんた対象外(自分全否定)
若くない→お帰りください(プライドずたずた)
私より若い女に取られた→仕方ない(嫉妬、虚無)
メールの返事ない→ごめん察してってことか(失望)
メール書くの億劫になってきた→ごめん察して(良心)
…って、何を箇条書きしてるんだか 笑
浮気・不倫のダメージって、「男って浮気性で…」とか、男の性癖・習性の一般論でなく、要は「信頼しきってた人に裏切られる」ということですよね。自分の親とか…自分の子どもとか…肉親でなくても
超仲良しの大親友と彼氏が実は付き合ってた…とか
二人三脚で一緒に苦労してきた同僚に資金持ち逃げバックレられる…とか
人間不信になるよね
就活や転職も頭を使うし、心も消耗しますが(面接落ち続けるって、オマエ!いらない!って否定され続けるってことだものね)、エントリー、筆記、面接、最終面接、とか、ある程度「ここをクリアすればその先に進める」的な、可視化される道筋がありますよね。
婚活、道筋ないから
全部自分で決めるしかないから
昨日、初対面の男性と待ち合わせて、仕事が押したらしくて20分ぐらい待たされ、その待っている間、なんかそういうことを考えていました。
まあ仕事だから仕方ない(自分もそういうことあるし 仕事しててよかった)
遅れてきて悪びれなかったらどうしようかな
店予約してないとな。そっか…
あーでも美味い店だな これはポイント高いな
話すの私ばっかだな。思ってたのと違うって思われたかな
「今度は○○しましょう」って言われたってことは次もってことかな。社交辞令かな
……
ってことを、ぐるぐるずっと考えているわけですよ
私もう若くないので、減点法で考えるのはやめるように気を付けているんですが(うわー、ないわー、とかナニサマ)、「この人と進んでいけそうか」とかは、やっぱり全力でぐるぐる考えるわけですよね。婚活の本気度も情報ゼロから聞くとこから始まるし、それが本音かも、全部自分で判断して決めるわけです。進もうと決めたって、相手もそう思ってくれないとだし。コミュ力、鍛えられるわ~
就活も婚活も、ダメだったとき、こう考えるといいという思想がありますね
「縁がなかった」
そう、人間関係だけはどんなにアタマで考えて策略練っても、ダメなものはダメなの
「約束して、会う」一つとったって、いくら誘うのに感じのいいメール文面考えたとしても、あんまりそれは関係なくて、その日の気圧が低かったとか、仕事でむしゃくしゃしてたとか、ホルモンバランスの調子が良くてご機嫌だったとか、いろんな要因で人の心なんて変わるもんだ
だから、あまり深く考えず、一期一会を楽しもうという気になってきました
昨日の人とも、楽しかったよ
仕事とか生まれ育ちとか、自分の知らない世界の話を聞くわけだし、基本私そういうの聞くの好き。自分のことあまり聞かれなかったけど、それってどうなのかな、興味ないのかな、単にシャイってことなのかな。あーまたぐるぐるするから、深く考えるのよそう。
わかんね 寝よ寝よ(和歌山のパンダちゃん 5年前かな)
【『沈黙』の舞台をかつて訪ねた 長崎旅行③】五島・福江島 水の上教会
「ラ・ラ・ランド」ネットで今日見ようと昨日予約したら日付間違えて昨日だったYO!(滝泣)
さて、『沈黙』舞台旅の記録、続き。福江島・堂崎教会からバスを乗り継ぎ、今度はさらに西の水之浦教会へ。電話したらもう館内見学時間は過ぎてて中は見られませんでしたが、とても美しいロケーションの教会でした。バスに30分ぐらい乗ったけど、ちょうど地元の中高生の帰宅時間で、買い食いする部活軍団とか、バス停ごとに「ばいばーい」って手を振りあう子たちとか。そういうの見てるの好きです。
バスの車窓はこんなん。素敵。五島を旅しててずっと思ってたのが、どっちが海なのか、これは入り江なのか河口なのかとか、よくわからないこと。入り組んだ地形ですね
椿も有名なのかしら~ 伊豆大島もそうですね
「水之浦」で降りたら、目の前に小高い丘があります。そこに「水之浦教会」があります
この、背景に小さな港をのぞむ景色が最高でした。イタリアやポルトガルに行ったことがありますが、カトリックって、天井画や装飾、何から何まで埋めつくすというか、日本人な自分からすれば装飾過多な印象があったのですが、真っ白な教会と港、瓦屋根。純和風の組み合わせの景色が、独特ですよね。素敵でした。
素敵!ってのんきに言ってますが、ここも隠れキリシタンが移り住み、仏教徒を装い信仰してたところを見つかり弾圧に遭い…という、苦難の歴史があったようです。このサイトで詳しく説明してあった
山にはカトリック式のお墓が並んでいました。石碑の写真だけにしますが、ここはどこなのかと思う、不思議な空間でした。
山の裏っかわからも海が見えます。夕日も幻想的なんだろうな。こういう神秘的な景色が多いとこからも、昔の人は「神」の存在を身近に感じたのかな
さて、現世に戻り:-)。またバスで福江港に戻り、夜の町へ。目当てのお寿司屋が休業日で…というか、観光客向けの、島の、新鮮な海の幸!的な居酒屋が見つからない。見当たるのは焼き鳥屋さんとか…普段新鮮なお魚をいただいてるから、外食は焼き鳥とか、魚以外ってことなのかな?気仙沼でホルモンが有名なように…
しかし、港の近くでいいお店発見。「かきごや こんねこんね」
新鮮なお魚、創作料理、島焼酎、美味しいし可愛いワンちゃんがいる。五島に移住してきたという女性の店主さんと深夜まで話し込んでしまいました
青唐辛子を醤油につけてちょっとピリッとさせるのが五島流だそうだよ!
大満足の夜は更け、明日は一気に最北端、小値賀島(おぢかじま)へ向かいます。行きたかった教会は時間の都合で行けませんでしたが、ここがまたいいんだ!♪
40代で婚活を続けるということ
まるで長崎ちゃんぽんのようにネタをちゃんぽんします。
37で離婚したとき、私、もう終わったと思いましたよね。脳内でひたすら叫んでた。
「おかあさん ごめん」
離婚しちゃったから?孫の顔を見せられないから?何の「ごめん」だか自分でもよくわからなかったけど、ひたすら母親に申し訳ない気持ちでいっぱいだった(普段からドライな関係なのでなおさら)。男性不信もマックス、もう二度と色恋沙汰(色恋沙汰って 笑)はすまい、できまいと思った。
今思えばそんな悲観することはなかった 37でバツイチならまだまだいける。
しかし、この
まだまだいける
って考え方自体が、「井の中の蛙」状態だと気付いたのは本当に最近でした。そして、こう書いたことによって脳内に響く
いい歳したババアが何言ってんだよ
いい加減あきらめろよ劣化したおばさん
って男子(誰だ)の声が聞こえなくなってきたのも最近でした。
実際に「若い女性のほうがいい」と思う男性が多いのは確かでしょう。子どもがほしいならなおさら。そう、41…42…43で何が辛いかって、生殖可能年齢がオーバーになること。具体的に「子供がほしい」と強くも思わなかったし、そのために行動してこなかった自分ではありますが(というかガッチリ行動してきても授からない人もいるわけで)、「ああそうか、望んでもダメなんだ」と身をもって知る、自分を諦めさせる、納得させていくのは、なかなかしんどいものでした。そして、それは何で思い知らされたかというと、婚活サイトのチェック欄です
「子供がほしい」にチェックをつけている男性は、私は対象外なわけです
同じ立場の皆さん、どうやって乗り越えたの??
婚活とは容赦なくあれこれ、思い知らされる場ではあります。
「ああ 現世ではダメなんだ 来世で」とか、思えたらいいなあ…と思ったけど、割と今そう思っています
さて しかし43にもなり、悲観的な日々がいつの間に終わります(たまに思い起こすけど)。ダメなものはダメと腹をくくれたというか、諦めがついたというか、何というか、楽になったんです。焦りでいっぱいだったのに、婚活もやめてないのに、なぜか、いつのまに。
このように、人は何もしてないのに勝手に悲観的になり勝手に楽観的になります
「勝手に」と書きましたが、潜在的に、ちょっとずつ自信がついてったんですよね。男性と会ってごはん食べたり、なんだりすることによって。43の私に会ってくれて、もう一度会いたいと言ってくれる男性がいる(続かないけど)、それだけで私は心が前向きになります。単純なもんです。
「会ってくれて喜んでくれる」だけでうれしいなんて。けど、実際にそう思うようになると、年収だの見かけだのより、「話してて楽しいか」「気が合うか」だけに焦点が合うようになります。そう思えるのは、私が自立して仕事しているからかもしれません。結婚時も今も同じ仕事で、次々ストレスで人が辞めてく職場で辛くて、元夫に「辞めてもいいよ」と言われましたが、あの時やめないでよかったと本当に思います(その裏で元夫は浮気してたという…)。
結局今、彼氏がいないので、寂しい夜はあります。なんかうまくいかないなって、だいぶ凹んだこともあります。けど行動することによって、そういうちょっとした自信につながるとしたら、無駄じゃないと思えるようになった(と、自分に言い聞かせている)。そして、会ってくれる男性がいることで、脳内の「いい歳したババアが何言ってんだよ」って男の声も聞こえなくなりました。
「東京タラレバ娘」ってありますよね。批判を恐れたかドラマはずいぶん改変されてるんで原作(全巻持ってる)の話ですが、原作はもっと容赦ないんですよね。33の女子たちに「転んで助け起こしてもらうのは25歳までだろ」とか、金髪イケメンが言うんですよ。33の女子たちが結婚、不倫、セカンド女としていろいろ悩んでいて、その一人が「40過ぎて一人だったらもうホラーだ…」みたいなセリフを吐くんですよね。そうなの、世間的には「40過ぎて一人はホラー」
ご想像するような寂しい夜はあります。けど、ホラーってことはないよって、言ってあげたい。夫が帰ってこなくて、いてもかみ合わなくて寂しかった二人のときの夜より、自分で引き受けて寂しい一人の夜のほうが、生きてる実感があります。
というわけで、明日また会ってきます。
【『沈黙』の舞台をかつて訪ねた 長崎旅行②】五島・福江島 堂崎教会(堂崎天主堂)
運転できない私たちは路線バス乗り継ぎで2軒の教会を目指します。1軒目は堂崎天主堂(堂崎教会)。
…の前に、くいしんぼうバンザイな私たちは腹ごしらえをすべく、福江港から目抜き通りを散策。
福江港ターミナル。インフォメーションとか、お土産屋さんもある綺麗な建物
港から歩いてけっこうすぐに大きめの商店街がある。五島に来たら五島牛が食べたい!
そして電話までして、迷って、たどり着いたのはここ。
牛もおいしかったけどデミグラスうまい!自家製ドレッシングかけて食べるサラダも!
さていよいよ路線バスに乗り、降り、教会までは15分ぐらい歩きます。
バス停を降りるとこんな感じ
左奥に堂崎教会が見えます
けっこう距離があるけど美しい景色なので飽きません。のんびり、蛇行する道を歩きます。
タクシー運転手のおとうさんが休んでたり…
近づいてきました
着いたー。緑の背景の中、赤煉瓦が映えます。
いろいろな像や記念碑も。この教会自体は禁教令が解除された後にできたらしいですが、教会の中が「堂崎天主堂キリシタン史料館」になっており、迫害された隠れキリシタンの歴史を知ることができます。撮影禁止で残るのは記憶のみですが、オラショの楽譜とか踏み絵とか、古いクルスとかいろいろあって、「救われたい」という、すがりつくような、人間の強い思いに圧倒されました。
福江港ターミナルに戻り、別の路線バスで次の教会を目指します。