独身と偽る男は甘え
えーと結局私からラインで聞いちゃいました。
「もしかして既婚者?」
いい映画を観て感動した帰り道。
何というか、恋人同士や夫婦だろうと不倫だろうと、いや親子とか友達関係であろうと、
「この人は私に嘘をついているのではないか」
「この人は私のことをもう好きではないのではないか」
「この人は別の誰かを好きなのではないか」
ってずーーーっと抱え込んで、悩んで、モヤモヤしている状態って確実に体に良くないんですよ。脳がイヤだイヤだ言ってるのが分かります 将来何かの病気になっちゃいそう。元夫との離婚騒動のときは毎日だったけど、食べても味がしないし腕はしびれるし8㎏痩せましたよね。
それで、その映画で心動かされたことにも背を押されて、なんかもういいやって、聞きました。週末も昼から飲んでたり、「もしかして本当に独身なのかな?」って思う言動もあったので、「いや、独身だよ」の返事があることも1mmほど期待しつつ。
その後はお決まりの感じです。「何で知ったの?」「フェイスブックだけど直接聞きたくて」「ごめん なかなか言い出せなくて」「否定しないんだね」「ごめんなさい」
相手はごめんなさい。申し訳ありません、の嵐。私もスイッチが入ってしまって、もうブロックして逃げればいいんじゃない?しょせんネットの出会いなんでしょ?と一方的に罵倒し続けました。そんなことしたって何か状況が変わるわけではない、空しい自分が取り残されてさらに気が滅入るのはいやというほど知っているのに。
少し時間がたった今、しみじみ思うことは、こういう人たち…独身と偽って別の女と付き合おうとする人たちは、要は自分の欲望しか見ていないわけですが、「甘え」があるんですよね。
だって、こういう話の口火を切るって、すごく勇気とパワーのいることでしょ?それも、負の。
「いつ切り出そう…」
「切り出したところで、怒り出したらどうしよう」
「誤解だったらどうしよう。疑り深い女だと思われたら」
って、山ほど葛藤しまくるわけですよ。自分は真実を知りたいのか、それとも疑惑にフタをしたまま関係を続けていきたいのか、そして、相手が認めたときに自分はどうしたいのか。自問自答、一人で悩みまくり、ようやく勇気を出してそれを口にするわけです。
切り出された方は最初にばれたショックを受けて、あとは謝罪とか言い訳とかに終始するわけですが、
それも織り込み済みなんじゃね?
って思う。こっちからけしかけないと、二人の関係が変わらない。自分で自分のやったことの始末ができない。(「実は、話したいことがあって…俺、既婚者なんだ」って自ら切り出す男のがマシかっていうと、やってることの元々がアレなんで評価する気にはならないけど)
問い詰めて、怒って、悲しんで、諦めて、去る。っていう、こっちの一連のアクションがなければ、自分が蒔いた種を回収できないんですよ、ああいう人たちは。
要は甘え
以上。
あーあ